珪酸ソーダは、中世期 錬金術師の時代からその存在が知られている化学物質です。
古くは1651年にヨハン・ルドルフ・グラウバー(Johann Rudolf Glauber)が“珪酸の湿潤性”と題して珪酸ソーダに関する記述をなし、医療用、洗浄剤としての用途を指摘しています。
1786年にはゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe)が“詩と真実”の中に珪酸塩の化学変化がいかに複雑多岐にわたるかを詳しく述べています。
1818年にヨハン・ネポムック・ボン・フック(Johann Nepomuk von Fuchs)により研究がなされ、その著述の中で初めて“Wasserglas(水ガラス)”という名称を使用しました。
フックはその後も研究開発を続け 珪酸ソーダ工業化の端緒を開きました。
工業的生産は1841年にフランスのチャールズ・フレデリック・クールマン( Charles Frédéric Kuhlmann)により始められました。
1861年には世界最大の珪酸ソーダメーカーPhiladelphia Quartz (PQ) Companyでも珪酸ソーダの生産が開始されました。
珪酸ソーダは、200年以上の昔から防火塗料、石鹸の添加剤として使用されていました。
以降、段ボールの接着剤に使用された時代を経て、現在まで幅広い用途に使用されています。
昨今では生産活動の場において経済合理性のみならず、CO2削減、地球環境への配慮等が重視されるようになってきました。
実際、工場においても使用材料の有機化学材料から無機化学品への回帰がトレンドになっています。
それにより珪酸ソーダも改めて脚光を浴びるようになってきています。