製品紹介











硅酸ソーダ

硅酸ソーダ(液体)
当社ではJIS規格品以外にもお客様の用途・ご要望にもとづき、モル比、濃度等を変化させて種々の硅酸ソーダをご提供させていただいています。

珪酸ソーダの製品品目(代表例)
 
 



メタ・オルソ硅酸ソーダ

メタ・オルソ硅酸ソーダ
メタ・オルソ硅酸ソーダは洗浄力、乳化力、硬水軟化作用、緩衝作用や分散性等優れた性質を持っています。金属及び ビン類の脱脂洗浄、繊維の洗浄、精練、石鹸の配合剤として幅広く利用されています。

<メタ硅酸ソーダ>
メタ硅酸ソーダとは、硅酸ソーダから出発した硅酸塩の液晶体で、分子式はNa2O・SiO2・XH2Oとなり、結晶水の量により9水塩・5水塩・無水塩等があります。 当社には9水塩と5水塩があり、品質規格は次の様になります。
 【品質規格】
 
メタ硅酸ソーダ9水塩
メタ硅酸ソーダ5水塩
酸化ナトリウム(Na2O)
21.0 〜 23.0%
28.0 〜 30.0%
二酸化けい素(SiO2)
20.0 〜 22.0%
26.5 〜 29.0%
モル比
0.9 〜 1.1
0.9 〜 1.1
外観
白色結晶
白色結晶
 




<オルソ硅酸ソーダ>
オルソ硅酸ソーダは、硅酸ソーダから出発した白色固体の化合物で分子式は 2Na2O・SiO2となり、温水に簡単に溶解します。又大量に使用される時には 液体のオルソ硅酸ソーダがハンドリングの面からもコストの面からもお勧めできますがただし液体オルソ硅酸ソーダは常温で結晶が出来ますので、ストックタンクは常温50℃程度の加温が必要となります。
 【品質規格】
 
65%固形オルソ
80%固形オルソ
30%液体オルソ
酸化ナトリウム(Na2O)
41.5 〜 45.0%
51.5 〜 55.5%
19.8 〜 21.8%
二酸化けい素(SiO2)
20.0 〜 24.0%
25.5 〜 29.5%
9.3 〜 11.3%
モル比
0.45 〜 0.55
0.49 〜 0.59
0.45 〜 0.55
外観
白色の細かい粒状
白色の細かい粒状
無色ないし僅かに
着色した液体

【用途と効果】
A.金属及び瓶類の脱脂洗浄
金属及び瓶類の表面の油、グリース、汚垢をメタ硅酸ソーダの浸透、鹸化、乳化作用によって洗い落とし、 更に硅酸ゾルによって金属及び瓶類の表面を保護する。

B.繊維類の洗浄
洗濯の主剤は石鹸で行われますが、メタ硅酸ソーダを加える事により石鹸の界面活性を助長し、緩衝性、乳化性、硬水軟化性を増す事から汚れを繊維 から素早く洗い落とし、更に繊維に汚れを再付着させない働きを助けており 、又、洗濯機の腐食防止にも役立っており最近では広く用いられております。



ケイ酸カリ

ケイ酸カリ
【ケイ酸カリの組成・性質】
ケイ酸カリは一般式 K2O・nSiO2・mH20 で表されます。
ケイ酸カリを構成するカリウムも硅酸ソーダを構成するナトリウムも同じアルカリ金属類に 属しているので、その物理的性質及び化学的性質は硅酸ソーダに類似しています。

ケイ酸カリの特長(=硅酸ソーダとの違い)は以下の通りです。

[ 液体としての特性 ]
・ ナトリウムとの比較においてカリウムはイオン化傾向が高いので、水に対する溶解性が大きく
  また他の物質と化学反応しやすい。
・ 温度、濃度の条件によって容易に凝固・分離することなくムラのない均一な品質が得られる。
・ 容易に塩析する事がないので、液体製品製造時に投入しても安定した溶融状態を維持できる。

[ ケイ酸カリの反応性 ]
硅酸ソーダは以前から固結体形成時のバインダー、表面被覆剤等に利用されてきましたが、 耐水性の付与が難しく、性能に限界があり用途も制限されてきました。
ケイ酸カリの場合、水不溶性ケイ酸塩鉱物との水熱反応によって水不溶性となります。
この性質により、ケイ酸カリは耐水性固結物を形成する時にバインダーとして利用出来ます。

モル比(n)と重量比(SiO2 / K2O)との関係は次のようになります。

※ モル比(n) = (SiO2重量% / K2O重量%) × 1.568


【ケイ酸カリの比重】
ケイ酸カリの比重を表す場合一般的にはボーメ度用います。
比重(d)とボーメ度(Be)の換算は次の式により得られます。

※ d ≒ 144.3 / (144.3 − Be)
  Be ≒ 144.3 / (144.3 − 144.3 / d)

ボーメ度は液温によって変化します。
一般にケイ酸カリの場合、液温が1℃上がるとボーメ度は約0.04°下がります。
この場合ボーメ度(Be)と液温の関係は次のようになります。

※ BeT℃ ≒ BeT℃ + 0.04(t − T)  T:換算したい液温 t:測定時の液温

【品質規格】
項目
オルソ
ケイ酸カリ
1.4 50°
20 52°
2.5 48°
3.0 41°
3.5 30°
外観
無色ないしわずかに着色した液体
酸化カリ
(K2O)%
31 〜 33
23.5 〜 24.5
21 〜 23
17 〜 19
12.5 〜 14.5
8 〜 10
二酸化けい素
(SiO2)%
9 〜 11
20.9 〜 21.9
27 〜 30
27 〜 30
24.5 〜 27.5
19 〜 21
モル比
(SiO2/K2O)%
0.4 〜 0.6
1.35 〜 1.45
1.9 〜 2.1
2.4 〜 2.6
2.9 〜 3.1
3.4 〜 3.6
比重
(Be at 20℃)
48.5 〜 50.5
49 〜 51
51 〜 53
47 〜 49
40 〜 42
29 〜 31

(Fe)%
0.02以下
0.02以下
0.02以下
0.02以下
0.02以下
0.02以下
荷姿別入目
タンクローリー
10t ローリー
ドラム缶
300 Kg
300 Kg
310 Kg
300 Kg
280 Kg
260 Kg
石油缶
25 Kg
26 Kg
28 Kg
25 Kg
25 Kg
23 Kg



20%炭酸ソーダ

20%炭酸ソーダ液
ソーダ灰を水に溶解させた液体です。
ソーダ灰液は清掃工場で焼却時出る排煙に対する処理薬剤として、または繊維の染色用アルカリ剤として、等に使用されています。

項目
規格値
Na2CO3
20%以上
NaCl
0.5%以下
Fe2O3
0.02%以下
比重
1.15 〜 1.25



その他


< ONビルダー >
(液体タイプのアルカリビルダー)

従来はアルカリビルダーとして粉末品のメタ硅酸ソーダをご利用頂いています。 ご使用に際して粉体のまま配合されることもありますが、お客様にて溶解頂いている場合も多く、これまでに液体化のご要望もありました。しかし、メタ硅酸ソーダを液体化した場合は飽和濃度10%程度と低く、コスト高となり実用化されてきませんでした。

今回ご提案させていただく商品は成分調整することにより、上記の問題を解決した液体タイプのアルカリビルダーです。

【特長】
1.液体なので、定量ポンプでの自動投入が出来ます。
2.粉末と比較した場合、未溶解に起因する濃度のバラツキ、生地の傷み等が  発生しにくい。
3.洗浄液のPHを一定にする作用(バッファー効果)が強い。

【規格】
名称
ONビルダー
ph
11 〜 13
比重
1.36〜 1.37

【荷姿】
18リットル ハイテナー容器
18リットル 石 油 缶